スタッフ紹介

同朋学園 保育教諭

子どもたちの
暮らしに寄り添い、
人生を支える保育

同朋学園 保育教諭

同朋学園インタビュー動画

生活の中で子どもに寄り添う

小学校6年生の夏休みに、保育園でボランティアをさせていただいた経験が、私が「子どもと関わる仕事がしたい」と思うようになったきっかけでした。

中学生の時には、将来の職業について調べる授業があり、その中で保育士の働き方のひとつに児童養護施設の職員があると知りました。保育園や幼稚園とは違う形で子どもたちに関わることができると感じ、強く興味を持ちました。大学では保育を学び、実習先には、興味をもっていた児童養護施設を選びました。その時、「やはり、ここで働きたい!」と気持ちが固まりました。

児童養護施設には、さまざまな事情で家庭での養育が難しい子どもたちが暮らしており、年齢も18歳までと幅広いことが特徴です。保育園や幼稚園とは異なり、子どもたちと一緒に食事をしたり、宿題を見たり、お風呂に入るのを手伝ったりと、日常生活の中で深く関わることができます。子どもたちの生活に寄り添いながら、一人ひとりと丁寧に向き合えるところに、大きなやりがいと魅力を感じています。

生活の中で子どもに寄り添う
生活の中で子どもに寄り添う

家庭のような環境で、日々の体験を大切に

同朋学園では、子どもたちが家庭的な雰囲気の中で日常生活を送っています。そのため、夏のキャンプやクリスマス会といった施設全体での行事から、映画鑑賞や遊園地へのお出かけなど、少人数で行うレクリエーションまで、楽しいイベントが年間を通してたくさんあります。また、プログラミングや空手などの習い事に通っている子どももいて、それぞれの興味や個性を大切にしながら、一般の家庭に近いかたちで支援を行っています。

家庭のような環境で、日々の体験を大切に
家庭のような環境で、日々の体験を大切に

さらに、週に一度、心理士の先生に来ていただき、50分程度の心理セラピーも実施しています。私たちとは違う専門的な視点で子どもたちと向き合ってくださり、いただいたアドバイスを日々の保育にも活かすことで、より深く子どもたちの気持ちに寄り添うことができています。

子どもたちの心の声に耳をすませ、チームで支える

児童養護施設で暮らす子どもたちの中には、自分の気持ちをうまく言葉にできない子も少なくありません。だからこそ、表情やしぐさから気持ちを察したり、自然な形で言葉を引き出したりすることの難しさを日々感じています。

けれど、私一人で子どもと向き合っているわけではありません。担当職員同士の連携はもちろん、担当以外の職員も日々の暮らしの中で子どもたちを見守っており、複数の視点から子どもを理解できる環境があります。

そうした関わりの中で、ふとした瞬間に子どもたちの気持ちや考えが見えてくることがあります。一人では気づけないことに、チームで関わることで気づける。その積み重ねが、大切な信頼へとつながっていると思います。

子どもたちの心の声に耳をすませ、チームで支える
子どもたちの心の声に耳をすませ、チームで支える

「旅立ち」を見送るしあわせ

「旅立ち」を見送るしあわせ

2年間担当した子どもが、一人暮らしを始めることになった時、家探しや家具の購入などを一緒に行い、新しい生活へと送り出したことが、今でも印象に残っています。

その子が学園で過ごす最後の日、同じ部屋で生活していた仲間や、担当職員一人ひとりに手紙を書いてくれて、私にも感謝の気持ちを込めた手紙を渡してくれました。

そこには、「ありがとう」という言葉とともに、「とても信頼している」といった温かいメッセージが綴られていて、胸がいっぱいになりました。この仕事を選んで本当によかったと心から思えた、大切な瞬間です。

TOPICS:働き方の選択ができる

保育士が働く職場といえば、保育園やこども園をイメージする人が多いと思いますが、保育士の資格を活かせる職場はそれだけではありません。年々、保育の知識が必要とされる場は多様化しており、さまざまな場所で保育士が必要とされています。

同朋福祉会は、児童養護施設、認定こども園、小規模保育事業、児童館と多様な施設を運営しています。そのため、自分の関心によって、働きたい選択肢が見つけられるのも魅力の一つです。
子どもと関わる仕事という共通点はありながら、それぞれの施設の特徴を把握した上で、自分に最適な環境で働ける可能性があります。

働き方の選択ができる