食を通して、
子どもたちの成長と
健康を支える
堀 裕美
Hiromi Hori
子どもと食に関わる仕事は私の天職
私は、昔から食に興味があったのと同時に子どもが大好きだったので、食の面から子どもたちに関わることができる「保育園の栄養士」という仕事を選びました。
同朋福祉会の「人は大切 子は宝」という理念が心に響き、子ども、保護者、また私たち職員も大事にする法人の考え方を知り、この法人なら楽しく働けると直感しました。社会人になって初めて働く現場であり、不安は多かったですが、初日から周りの職員の皆さんが笑顔で優しく話しかけてくださり、丁寧に仕事を教えてくださったので、不安はすぐに無くなり、逆にやる気に変わったのを覚えています。
家庭と仕事の両立にチャレンジ
私は結婚・出産を経験しましたが、同朋福祉会は育児休業制度が整っていますので、とても安心でした。また、有給休暇の取得促進や育児・介護休暇制度の周知などにも積極的で、職場環境の向上に力を注いでいただけるので、とても働きやすい環境だと思います。
家庭と仕事の両立に関しても、最初は不安もありましたが、産休・育休開けには時短勤務から復帰させていただき、とてもありがたかったです。今では仕事に優先順位をつけながら、自分のペースで仕事ができるようになりました。また、職場でのサポートや家族の理解もあり、大変恵まれた環境だと感謝しています。
給食の献立づくりはやりがい十分
栄養士としての仕事はいろいろありますが、給食の献立づくりは、最も重要な業務の一つです。私が考えた献立に対する子どもたちの反応を間近で感じることができるので、毎日良い刺激をもらっています。また、子どもたちだけでなく、職員の方も毎日の給食を楽しみにしてくれていますので、その点でもやりがいを感じています。
野菜が苦手という子どもが多いですが、野菜の持つ栄養や効能をきちんと伝えた上で、ツナや卵など、子どもたちの好きな味を混ぜることで、嫌いだった野菜が食べられるようになることもあります。そんな時は、職員みんなで大喜びしています。
食から園と家庭をつなぐ
給食には、家庭では使いにくい食材をあえて取り入れることで、子どもたちに「いろいろな味」を経験して欲しいと思っています。
食事中の雰囲気の違いや、友たちが食べるのを見て影響を受けるなど、園の給食には家庭とは別の刺激があり、子どもたちの成長につながるようです。
また、保護者の方の給食アンケートなどでリクエストのあった食材や旬の食材をできるだけ取り入れるように意識しています。保育だけではなく、食の面でも、園と家庭の連携を深められるよう、これからもさまざまな工夫をしていきたいと思います。
TOPICS : 食育について
子どもたちに食の楽しさと大切さを教えるとともに、食べるという行為が、自分自身の健康につながるということを理解させ、命を大切にする気持ちを育てる目的で取り組んでいるのが「食育」です。
乳児は、寒天ゼリーに色をつけたり、型を抜いたり、ゴマをする振動やニオイを楽しんだり、野菜スタンプを押すなど、楽しみながら食材に触れてもらい、五感で楽しめる食育を心掛けています。もう少し大きい幼児は、自分たちで作って食べる、クッキングが人気です。
職員自身も楽しみながら、食という視点から子どもの成長を促す「食育」に、今後も積極的に取り組んでいきます。